プロフィール

グラナータでの一生の思い出

1981年、2年8か月の修業を終え、ようやく帰国。翌年、桂オーナーから赤坂にオープンするイタリア料理店「グラナータ」のシェフを任された。100席のイタリアンレストランだ。
まだ、イタリア料理どころか「パスタ」という言葉さえ一般的でなかった時代だ。オープン記念の2日間はまずまずの入りだったが、その後がいただけない。まったくお客さまが入らないのだ。僕は迷って自信を失いかけていた、日本風イタリア料理に切り替えるべきか。でも桂オーナーは「わかってもらえる」「常に本物を出す」と最初の方針を曲げなかった。生涯で初めて2度も胃潰瘍になったのも、このときだ。
閑古鳥は半年から1年余り続いたが、イタリア政府観光局の局長フランチェスコ ランドウッツィーさんが来店してから事態が一変した。彼のクチコミで在日イタリア人や大使館の方が見えて、日増しにグラナータは活気を帯びてきた。そして、1984年に大ブレイクが起こり、予約ができない状態に!
僕が思うに、イタリア人は他の国の料理っていうのを認めない。俺が食いたいのはイタリア料理だ!って思っているから、本場のイタリア料理をどこでも食べたいんだね。

右側サングラスの男性がフランチェスコ ランドウッツィーさん
右側サングラスの男性がフランチェスコ ランドウッツィーさん
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